上廣国際日本学研究部門
(Uehiro Research Division for Global Japanese Studies)とは
令和6(2024)年10月1日に公益財団法人上廣倫理財団からの寄附を受けて、国際日本文化研究センター「上廣国際日本学研究部門(Uehiro Research Division for Global Japanese Studies)」を設置しました。
今後、次世代を担う海外の日本研究者の育成と支援を行いながら、日本内外の日本研究の国際化を推進すること、若手研究者への教育的効果を意識する一方で、その新鮮な問題関心を摂取するという世代間の学問対話を促し、国際的に開かれた日本研究を構想し、実践する活動を行っていきます。
設立の背景と趣旨
日本経済の国際的プレゼンスが減退している一方で、世界を俯瞰すれば、日本文化や近代化の経験への関心は様々な地域で高まっている。現在、日本研究のための教育資源の不足が世界各地から寄せられており、それを補うための人的・物的リソースの支援と開発を行い、国際的な知識創造のグローバルな循環の場として日本研究を再設定する必要があります。
本研究部門は日本研究の国際的なニーズを探求し、その国際化のためのシーズを撒き、日本を通じた国際的な知識創造のグローバルな循環としての国際日本学を立ち上げることを目指します。
ミッション
私たちは、これまで日文研で培ってきた海外における日本研究の蓄積と日本研究のグローバルなネットワークを活かし、以下のような多岐にわたる取り組みを展開します。

Mission 1次世代研究者の育成と支援
- 「上廣国際日本学フェローシップ」を創設し、若手海外研究者に日本での研究環境を提供する
- フェローに滞在前のサポート、滞在中の指導、そして帰国後のフォローアップまで実施する
Mission 2国境と世代を超えた日本研究プラットフォームの創出
- 「人文知」と「社会科学の知」の二つの領域で、専門研究者や国内外の日本研究に携わる大学院生・若手研究者が交流できる場を提供し、集会を開催などを通じて、学際的かつ国際的なプラットフォームを構築する。
Mission 3新たな知を育む教材開発
- 海外の日本研究教育向け教材を開発し、デジタルリソースとして公開
- 海外日本研究者の日本研究遍歴を広く一般に公開し、知見を共有する架け橋を築く