周雨霏特任准教授が執筆に加わった『植民地帝国日本とグローバルな知の連環―日本の朝鮮・台湾・満洲統治と欧米の知』が発行されました
周雨霏特任准教授が論文を寄稿した論集『植民地帝国日本とグローバルな知の連環―日本の朝鮮・台湾・満洲統治と欧米の知』が思文閣出版より刊行されました。
本論集は知識人による欧米の新思想の受容と利用、植民地大学での学知生産と現地社会との関係、そして解放後の知の再編などの、ひとつひとつの事例を追っていくことで、西欧の知と帝国の知の交錯、そして西欧の知を淵源とする日本人と被支配民族の知の対抗/協調/変奏関係を読み解こうとするものです。
周特任准教授の論文「戦前・戦時期のアジア論と日本社会科学者の植民地経験―京城帝国大学時代の森谷克己を中心に―」では、京城帝国大学法文学部で社会政策学を講じた森谷克己の政策提言と現地調査活動に注目し、西欧社会理論の枠組みに依拠しながらも、植民地での実践的経験を取り込むことで形成された、日本における戦時下アジア研究の独自性とその展開過程を分析しています。
