「グローバル憲法史国際シンポジウム」(3月7日~8日)
「グローバル憲法史国際シンポジウム」International Symposium on Global Constitutional History
現在、「立憲主義のグローバル・ヒストリー:思想の世界的交流と交錯(1850年代〜1930年代)」と題する国際共同研究プロジェクトが、エガス・ベンダー・デ・モニス・バンデイラ(マックス・プランク法史・法理論研究所)とバヌ・トゥルナオール(サバンジュ大学/ケンブリッジ大学)の主導によって進展しています。これは、1850年代半ばから1930年代にかけての立憲主義のグローバルな歴史を再考することを目的としています。この時期は制度革新の極めて重要な時代であり、憲法が国家にとってほぼ不可欠な要素となった時期でもあります。このことは当時の日本においても妥当し、そればかりか、日本はこのグローバルな立憲主義の潮流を形作るにあたって、重要な役割を果たしました。プリンストン大学の著名な歴史家Linda Colley氏は、その著書『The gun, the ship and the pen : warfare, constitutions and the making of the modern world』 (Liveright Pub. Corp., 2022)のなかで、「日本の1889年の憲法は、・・・この政治制度が世界規模の現象となることを確実なものとした」(p. 362)と指摘しています。
本シンポジウムは、上記の国際共同研究プロジェクトの参加者とLinda Colley氏を招き(Colley氏はオンライン参加)、実際に日本が立憲主義のグローバル・ヒストリーのなかで果たした役割と意義を討議します。この議論を通じて、日本憲法史が立憲主義の国際理解のためにいかに寄与できるのかを見定めると同時に、そのグローバルな知的資源としての可能性を考察することが、本シンポジウムのねらいです。
本シンポジウムは、「立憲主義のグローバル・ヒストリー:思想の世界的交流と交錯(1850年代〜1930年代)」プロジェクトの一環として、国際日本文化研究センター国際研究推進部、同センター上廣国際日本学研究部門、そして同センター共同研究会「国家形成のなかの知-比較国制史からの日本論-」の共催により行います。国際共同研究プロジェクトの成果は、現在ケンブリッジ大学出版局から刊行が予定されている書籍としてまとめられる予定であり、アジア、アフリカ、中東、そして欧州から20以上の関連事例研究を集約し、グローバルなパースペクティブから、立憲主義についての比較史的かつ理論的な議論枠組みを提供します。
プログラム
使用言語 英語
■ 2026年3月7日(土)
13:30 開会挨拶・趣旨説明 瀧井一博(日文研)
13:45 パネル1
トルコ :Banu Turnaoglu(ケンブリッジ大学)
中国 : Egas Moniz Bandeira(エアランゲン大学)
イラン:William Figueroa(フローニンゲン大学)
14:45 休憩
15:00 コメント
佐々木 紳(成蹊大学)
梅田 百合香(桃山学院大学)
15:30 応答及び全体討論
■ 2026年3月8日(日)
10:00 ラウンドテーブル
Linda Colley(プリンストン大学)※オンライン参加
『The Gun, the Ship and the Pen: Warfare, Constitutions, and the Making of the Modern World』 をめぐって
<討論者>
瀧井 一博(日文研)
将基面 貴巳(オタゴ大学)※オンライン参加
11:30 休憩
13:00 パネル II
タイ :David Malitz(ドイツ日本研究所)
フィリピン:Bryan Tiojanco(ヨーテボリ大学/東京大学)
マラヤ連邦 :Iza Hussin(ケンブリッジ大学)
14:00 休憩
14:30 コメント
ハサン・カマル・ハルブ(日文研/カイロ大学)
中澤 達哉(早稲田大学)
15:00 応答及び総合討論
お問い合わせ:ugjs-info*nichibun.ac.jp(*を@に置き換えてください)
