本部門ザヘラ・モハッラミプール特任助教が令和7年度
(第76回)芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞しました
文化庁は2026年3月2日(月)、芸術各分野で優れた業績をあげた個人や団体を顕彰する「芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞」2025年度(令和7年度)の受賞者を発表しました。本部門ザヘラ・モハッラミプール特任助教が「芸術選奨文部科学大臣新人賞」を受賞しました。
本賞は、芸術各分野において、毎年、国内若しくは国内外において優れた業績をあげた者又はその業績によってそれぞれの部門に新生面を開いた者を選奨し、芸術選奨文部科学大臣賞又は同新人賞をおくることによって我が国の芸術活動の奨励と振興に資することを目的としています(文化庁ホームページより)。

(授賞式写真)
【部門】評論
【贈賞理由】
日本語の「東洋」はオリエントの単純な訳語ではない。好奇心旺盛な近代日本の知性が「東洋」を拡大させていった。中国からインドへ。もっと先へ。日本と強くつながればそこは「東洋」。1929年、帝室博物館(現東京国立博物館)はその範囲を「ペルシャの辺」にまで広げる。カギを握ったのは法隆寺の蔵する「四騎獅子狩文錦(しきししかりもんきん)」。探偵役は建築家の伊東忠太や歴史学者の黒板勝美。彼らが、遠すぎると思われていたイランを、ぐいぐい日本に寄せていく。その展開は上質な推理小説を思わせる。ザヘラ・モハッラミプール氏は「東洋」概念拡張史としての近代日本文化芸術史を今後もっと掘り下げてくれるだろう。

【受賞作概要】
〈東洋芸術〉とは何か ——。近代日本において歴史像が刷新されるなかで、「東洋」は拡大・変容していった。ペルシア芸術を焦点として、伊東忠太・黒板勝美ら学術界、美術商や展覧会、メディア・思想などのグローバルな動向を結びつけ、今日の美術史が確立されていく過程を丹念に掘り起こした挑戦作。(名古屋大学出版会ホームページより)
