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U-GJSセミナー 「Japanese Legal History as a History of Normative Knowledge Production」を開催しました 

2026年3月2日(月)に、英語による上廣国際日本学研究部門セミナー「規範的知の生成史としての日本法制史――文化翻訳の実践をめぐって:近世から19世紀後半まで」を開催しました。

本セミナーでは、マックス・プランク法制史法理論研究所博士課程に所属し、上廣国際日本学フェローとして日文研に滞在中のSandra Michelle Röseler氏、および同研究所研究員のRômulo Ehalt氏が研究発表を行いました。発表後には、日文研の瀧井一博教授と劉洋特任助教からコメントと質問応答が行われ、最後に総合討論がありました。

Röseler氏の発表「The Translation of German Administrative Law in Meiji Japan and Late Qing China」では、知の生成を再構築するにあたって、ローカルな視点から出発し、アクターの活動やネットワークを詳細に追うことの重要性が指摘されました。瀧井教授のコメントでは、それを補完する形で、明治期日本のアクターに関する知見が共有されました。また、マックス・プランク法制史法理論研究所の最近の動向として、対象地域と研究方法の拡大についての言及がありました。

Ehalt氏の発表「Pulled-Bodies, Enslaved Bodies? Jesuit Legal Thought, Japanese Legal History, and the Boundaries of Slavery」では、イエズス会の史料が分析され、「slavery」を表す語とその意味内容に焦点があてられました。劉特任助教のコメントでは、多様な実態があるなかで「slavery」という英語の言葉の使用がどこまで有効であるのかという問題提起がなされました。

今回のセミナーは、上廣国際日本学フェローに研究発表の機会を提供するとともに、「知の生成」という学際的テーマについて多角的に議論する貴重な機会となりました。

左よりEhalt氏、Röseler氏

会場の様子

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